
ヨルノトビラ
アートとAIが編む神戸のナイトタイム体験を実証展開。2026年2月21日から3月22日まで、神戸市内で対話型観光コンシェルジュの実証を実施しました。






開催概要
舞台は元町高架下「モトコー」
実証の舞台は、JR元町駅の高架下に戦後から続く旧元町高架通商店街(モトコー)1・2街区。再開発を控えた商店街の記憶や文化をアートで掘り起こすプロジェクト「MOTOKOLOGY」と連携し、株式会社ヴィレッジズとの共同で実施しました。神戸市が推進するナイトタイムエコノミー活性化の取り組みとも連動しています。参加は無料・事前登録不要で、スマートフォンからWebアプリにアクセスするだけで利用できます。
主要機能
検索で最適化された夜から、文脈のある夜へ
夜の街での行き先は、検索サイトやレビュー評価に大きく左右される傾向があります。そのため、有名なお店や特定のエリアに人が集中し、 「どこに行けばよいかわからない」 「初めての店に入りづらい」 「自分に合った選択肢が見つからない」 といった不安を感じる人も少なくありません。 本来、夜の街には、地元の人が通う店や、その日の気分や状況によって自然に選ばれてきた、多様な魅力があります。例えば、「今日は静かに過ごしたい」「友人と少し特別な時間を過ごしたい」といった気分によって選ばれる場所は、単なる評価点数ではなく、これまでの経験や人とのつながりの中で見つけられてきました。 アートとテクノロジーの視点を取り入れた多言語対応のAIを通じて、ユーザーとの「対話」によって気分や状況を理解し、その人に合った場所を提案する仕組みを開発しています。県外からの観光客や訪日外国人を含む多様な来街者が、それぞれの言語で自然に街の魅力にアクセスできる体験を提供します。
対話から夜の過ごし方を考えるAIコンシェルジュ
夜の街で活動するAIキャラクターが、画面上で参加者と自然な言葉による対話を行い、その人の気分や状況に合わせた夜の過ごし方を提案します。キャラクターはアーティスト・米澤柊がデザインし、Live2Dのアニメーションで「友だちのように」夜の街を案内。気分・同行者・時間帯といった利用者の文脈と、店舗の特徴や時間帯ごとの雰囲気といった街側の情報を突き合わせ、営業中の店舗やイベントのリアルタイム情報、街のキーパーソンの紹介まで対応します。さらに単なるレビュー評価や人気順ではなく、「今の自分」と「今の街」、ローカルな文脈をAIが解釈し、会話を重ねながら提案してその場所までナビゲートします。対話を重ねることで提案内容は変化し、その人にとって自然な流れで次の場所へと導かれます。
導入イメージ
AIコンシェルジュ体験ログの可視化と今後の活用
本サービスでは、ユーザーの回遊傾向、AIとの対話内容、時間帯ごとの行動選択といった体験ログを、個人を特定できない形で匿名化・構造化し、継続的に蓄積しています。これらのデータは専用ダッシュボード上でリアルタイムに可視化され、都市空間における体験の生成プロセスを分析可能な状態で管理されます。それによって体験生成の因果関係を解析することを目指しています。
参加アーティストについて
米澤柊
東京生まれ。アーティスト、アニメーター。現在のデジタルアニメーションにおけるキャラクターの身体性と、現実空間の生き物が持っている心の身体性と感情について、またそれらアニメーションが生きるための空気を様々なメディウムを通して制作している。 主な作品/個展に「ハッピーバース」(PARCO museum tokyo , 2023)、「光の傷」(LVMH Métiers d'Art "La Main" , 2025)、「うまれたての友達」(BLOCK HOUSE, 2023)、「名無しの肢体」(Tokyo arts and space本郷[OPEN SITE7], 2022)「絶滅のアニマ」(小高製本工業跡地[惑星ザムザ], 2022)、「劇場版:オバケのB′」(NTT ICC, 2022)など。